2013年10月8日火曜日

奇行師と飛行師5

「そうしたら、おまえのそのハイヒールと下駄の姿が無駄にならないか」
と飛行師は問う。
「ハイヒールと下駄は履いたまま、キミに乗って飛ぶほうが余程奇行じみているだろう」
と奇行師は答える。
「そうして旅に出るのだ」と奇行師は言った。
世界中の変人とキャラバンを組もうじゃないか、と。奇行師は目を白黒させながら宣言するのだった。