2010年8月26日木曜日

ある夜倉庫のかげで聞いた話

またしても、巨大な金平糖が落っこちているのを見つけた。もう使われていない古い倉庫の敷地内、伸びきった雑草の隙間から、ぺかぺかとやたらに煌めいている。
あれも星なのであろう。家の机にいる奴を拾ってから、どうも星づいているようだ。
フェンスを乗り越え、近付いていくと、なにやら声が聞こえてきた。
「これじゃミイラ取りがミイラになっちまう」
「ああ、もう駄目だ。緊急自体発生。行方不明星救出作戦、失敗」
手のひら載せた星は、そりゃもう明るくて、街灯が怖じ気付くほど明るくて。

五千五秒を書き始めてから、拍手が増えました。
ご愛読感謝キャンペーン……は思いつきませんので、がんばって書きます。

過去の「×千×秒物語」は右のカテゴリーからどうぞ。
人気があったのは、三千三秒かなー。少年と月の話。
自分では、四千四秒に思い入れがあります。少女と月の話。

そういえば、今回はまだあんまりお月さん出てないやね。星ばっかり(笑)。