2008年12月26日金曜日

太股の感触

図書館で本を取ろうとしている時の私は、本を読んでいる最中よりも無防備なのかもしれない。
気がつくと、二歳くらいの子供が太股に貼りついていた。
その小さなぷくぷくとした手を、私が棚から取り出したばかりの本に伸ばしている。
読めないに違いないのだが、それは卑猥な小説だったから、躊躇った。あまりにも真剣な眼差しに負けて、つい手渡してしまった。
彼は私の太股に絡みついたまま、器用に頁を捲っていた。顔を半分押し付けたまま読むから、涎が太ももに染みて冷たかった。

その時のジーンズの右ももからは、何度洗っても穿くたびに涎が溢れ出てくる。