2008年5月29日木曜日

遺伝子操作

誰にでも遺伝子を操作することができるようになると、自分たちの子供に「属性」をあたえる夫婦が増えた。特に容姿に手を入れることが多いのは、知能や性格をいじるよりも簡単で、倫理的にも後ろめたさが少ないのだという。
「かわいくなるんだから、本人だって嬉しいはず」
「親が子の姿を決めて何が悪いんですか」
と若い親たちは言う。
数年ごとに流行が変わるから、今年の新一年生は、猫形の耳を持つ子供たちだらけである。