2008年3月6日木曜日

かじかんだ手

少女は、手袋もつけずに雪の中に両手をを差し入れているのだった。
「何してるの?風邪ひいちゃうよ」
「雪の下の、春を触ってるの」
雪の中から出てきた手が、僕の頬を覆う。
「冷たいよ」
と言おうとして、気がついた。
フキノトウの香り。