2008年2月3日日曜日

イミテーションはどっち

「さて、二つの絵のうち、片方は画家の真筆、片方は私が書いた贋作だ」
と、男が言った。
楽器を持った男が三人、ユーモラスに描かれている絵が二枚。どこからどう見てもそっくりだ。
「あなたが魔術師なら、どちらが真筆か、わかるだろう?」
私はわざとらしくニヤリと左の口角を上げてみせる。男が不快そうに顔をしかめる。
「私じゃなくても、こうすれば皆がすぐにわかるだろ?」
指をパチン!と鳴らした。
片方の絵の中のミュージシャンたちが、陽気に演奏を始める。
もちろん、こちらがかの高名なピベラ・デュオガ・ハソ・ヘリンスセカ・ド・ピエリ・フィン・ノピメソナ・ミルイ・ド・ラセ・ロモデェアセ・スペルイーナ・ケルセプン・ケルセプニューナ・ド・リ・シンテュミ・タルヌヂッタ・レウセ・ウ・ベリンセカ・プキサの作品である。