2007年8月4日土曜日

八月四日 がっかり

なぜ、そう思ったのだろうか。私はその本を長編小説だと思っていた。タイトルも知っていた小説。タイトルを知って読みたいと思った小説。わざわざ図書館に予約して受け取りに行った小説。

長編だと思っていたそれが短編集だと読み始めてから気付き、少しがっかりした。私は自分ががっかりしたことに驚いた。

もう少し読んで、単なる短編集ではないと気付いてまたがっかりした。一人の男をめぐる、連作。早とちりした自分に、がっかりした。

私が持っていたのは期待だったのか、先入観だったのか。どちらも持ちたくなかった。それは無理かもね、と考えてまたがっかりした。