2006年11月10日金曜日

お嬢さん、お逃げなさい

「そんなに焦って食わなくともよいではないか」
友人は鼻息荒く両手に一本ずつバナナを持ち、交互に食べていた。
「ここに来る途中、若い娘に会ったから、歌ったよ。『お嬢さんお逃げなさい』って」
そのお嬢さんに彼の歌はなんと聞こえただろう。
必死の形相でハナナに食らいつく友人の姿が哀しい。
もうすぐ冬眠の季節だ。