2006年5月11日木曜日

ペンギンキャンディ

〔飴玉見つけたぞ?〕
とペンギンが差し出したのは、黄色い大きな飴玉……ではなくて宝石だった。名前はわからないけど。
「これは飴玉ではない。石だ」
と僕はペンギンに告げる。
〔これは人間の飴玉ではない。イエローカルセドニーだ〕
なんだよ、ペンギンのくせに石の名前知ってるのか。
〔これは人間の飴玉ではない。ペンギンの飴玉だ〕
ペンギンはポンと石を放り投げるとクチバシで捕まえた。
「ペンギンの飴玉?どんな味なんだ?」
〔パイナップル〕
ペンギンがパイナップルの味を知っているとは、信じられないけど。
〔そして空を飛ぶ〕
ペンギンはすごい勢いで飛んでいった。
「夕飯には帰ってこいよー!」