2005年10月20日木曜日

操り人間と発条ネコその7

発条ネコは発条が切れると動かない。
かつてキンキュウジタイは四年間眠っていたことがあった。
目が覚めると最前と景色が違うことにキンキュウジタイは笑ったものだ。
今、目の前にはぐにゃりと倒れた操り人間がいる。
キンキュウジタイは絡まった身体を解いてやる。
「世話のやける人間だ。」と思いながら、また後についていくつもりでいる。