2005年8月21日日曜日

パビムン音頭

夕刻、帰り道。なにやらお囃子のような音が聞こえてきた。
盆踊りのお稽古かしらん…はて、この近所に夏祭りなんかあったっけ?と、思いながら耳を澄ます。
「パビムンパビムンスッテンテン」
と聞こえてきた。「パビムン?」私は音を頼りに家とは逆方向に歩き出した。
「パビムンパビムンツクテンテン」
音がいよいよ大きくなり、私は野原に出た。
大音量で「パビムンパビムン」が流れる古びたラジカセが、野原の真ん中にぽつんと置かれている。
私はラジカセに近づき、しばらく眺めていた。
「いつかテープが終わるだろう」と思ったがパビムンは終わらない。
「テープを止めてやろう」と思ったが、ラジカセの大きなボタンはサビとホコリで動かない。
私は「パビムン音頭」の振りを考えることにしたが、これはうまくできた。
パビムンパビムンスッテンテン