2005年4月12日火曜日

はねとばされた話

少女は月に尋ねる。
「どうしたら月に行ける?」
月は少女に答える。
「月は行くものではない。会うものだ」
少女は空を指差して、なおも尋ねる。
「でもあそこにあるよ」
月は胸を指して答える。
「でも、ここにいる」
「もう!ナンナルのわからず屋!」
少女は月の胸を指で弾いた。
月は高く飛ばされ月に落ちた。