2005年1月31日月曜日

異常気象

強い冬型の影響で、関東地方におびただしい数の卵が降りました。
卵は地面に落ちて割れ、街路樹にぶつかり割れ、傘に命中して割れ、至るところぐちゃぐちゃのベタベタ、殻のカケラも散乱し、生臭い匂いが漂い、それはそれはすさまじい有様でした。
フライパンや鍋を持って外にでる人もいましたが、勢いよく降ってきた卵は飛び散り、鍋が汚れるだけでした。
人々は、天気省に訴えました。ちゃんと食える卵を降らせろ、と。
天気省の役人たちは、国内外の古文書を紐解き、ニワトリの生体や古い雨乞いの儀式を研究しました。
雨乞いの儀式を改良すること67回、天気省はゆで卵を降らすことに成功しました。
儀式が成功すると、ゆで卵はゆっくりと降ってきました。子供たちはポケットに塩を入れ、降ってきたゆで卵をキャッチしておやつに食べました。
しかし、儀式が失敗すると弾丸のような勢いで降ってくるゆで卵に当たり、たくさんの人が死にました。