2004年2月10日火曜日

ネギ

「こっちが下仁田、これは深谷。いろいろあるよ、奥さんひとつ買ってぇな」
鴨がネギを売りにきた。
「そうね、アンタと一緒に鴨鍋にしようかしら」
「ほいきた!」
鴨はネギを背負って台所で出汁の支度を始めた。
「わい、羽をむしるとこまでは自分でできますけんど、あとはよろしゅう」
「十分よ、おいしい出汁作っておいてね。私は包丁研いでるから」