2003年10月30日木曜日

主水くんのこと

ションヴォリ氏の助手を自認する主水くんだが、やっていることといえば水汲みと食事の支度くらいのものだ。
「ほれ、モンドくん」
「はい。博士」
主水くんはだいぶトウのたった子供である。
トウがたった子供というのは、不機嫌になるのが得意である。
「もう三度も呼ばれましたが。用件はなんですか?博士」
主水くんはちゃんとわかっている。ションヴォリ氏は腹が減ったのだ。
「ほれ、モンドくん」
「はい。博士」
「おやつはまだかね」
「おやつの時間までは、あと16分38秒あります」