2003年7月24日木曜日

真夜中の訪問者

寂しい道化師が部屋にやってきたのは一時くらいだと思う。
どこかの家の時計がボーン、と一度だけなったのが聞こえてまもなくだったから。
ぼくはそのまま寝たフリをしていた。
道化師は、ぼくの頭をそっと撫でていた。
しばらくそうした後、少し踊った。薄目を開けて、そっと見ていたんだ。
道化師は音を立てずに踊る。まるで誰にも踊っているのを気付かれたくないみたいに。
それからもう一度ぼくの頭を撫で、おでこにキスして帰っていった。